2025 年 49 巻 1 号 p. 19-23
Critical Shoulder Angle(CSA)の違いが外転運動時の肩周囲筋活動に与える影響を検討した.健常男性12名24肩(平均年齢29歳)を対象にCSAを計測し,平均値32.4±3.4°から±0.5SD範囲外にある14肩を解析対象とした.Small CSA:S群(27-31°)8肩と,Large CSA:L群(35-40°)6肩に分けた.肩内外旋中間位にて60拍/分で自動外転運動を実施し,表面筋電図にて三角筋中部線維と棘下筋の筋活動を計測した.外転角度算出にはマーカーレス動作解析ソフトを使用し,筋活動計測時の動画を解析した.上腕下垂〜90°と91°〜最終域の2相に分けてそれぞれ最大筋活動が生じた外転角度を算出して比較した.上腕下垂〜90°ではL群が,棘下筋の最大筋活動が早期に出現していた(S群79.1°, L群 45.6°, p<0.01).しかし三角筋は有意差がなかった(S群74.1°, L群83.2°, p=0.09).外転91°〜最終域では棘下筋(S群 129.8°, L群 133.3°, p=0.76),三角筋(S群 148.8°, L群 154.4°, p=0.23)には有意差がなかった.L群は外転早期に棘下筋の最大筋活動が出現していた.