2025 年 49 巻 1 号 p. 28-31
われわれは肩関節前方不安定症に対し, ノットレスアンカーを用いたDouble Anchor Footprint Fixation(DAFF法)による関節鏡視下Bankart修復術を行っている. 本研究は術後早期リハビリテーションを併用した本術式の臨床成績を評価した. 2016年1月から2024年3月に本法を施行した41肩中, 術後1年以上経過観察できた31肩を対象とした. 合併症は認めず, 再脱臼は1肩(3.2%), JSS-SISは術前59.0点から術後90.9点, Rowe scoreは46.3点から94.7点に有意に改善した.可動域は挙上, 2nd外旋に有意差を認めず, 1st外旋は術後有意に低下した. スポーツ復帰率は受傷前と同等レベルの復帰が82.1%であった. 再脱臼の1例は22%の骨欠損を有し, 骨補填を考慮すべき症例であった. 前下肩甲上腕靭帯を面で強固に固定するノットレスDAFF法に, 術後早期リハビリテーションを併用することで, 再脱臼率が少なく,良好な臨床成績が得られた.