2025 年 49 巻 1 号 p. 246-249
近年, 手術手技の簡便さや高い固定強度から鏡視下transtendinous biceps tenodesisが海外を中心に報告されている. 原法は,all-suture anchorを腱固定予定部位に挿入後, その直上でアンカーテープ2本(1対)を上腕二頭筋長頭腱(LHBT)中央に後方から前方へ通し, その通したアンカーテープを各1本ずつLHBTの時計回りと反時計回りに1周させた後, 結紮する方法である. 今回, 固定器材をall-suture anchorからテープ材付きスクリューアンカーに変更することで, 欧米人と比較して骨や筋腱組織が脆弱である可能性のある日本人でも強固な固定強度が得られるように改良し, 腱固定術を行った. その結果, スクリューアンカー脱転や結紮部でのLHBT断裂などの術後failureは全ての症例で認めなかった. LHBT固定術における選択肢の一つになり得る可能性がある.