2025 年 49 巻 1 号 p. 250-253
RSAにおいて,関節窩側外側化の手法として,骨移植を用いる bony increased offset-RSA(BIO-RSA)と金属オーギュメントを用いる metallic increased offset-RSA(MIO-RSA)がある.本研究では,いずれの手法も術後成績に差がないと仮定し,比較検討を行った.対象はRSAを施行し,術後1年以上の経過観察が可能であった49肩である.BIO-RSAを施行した症例は33肩(BIO群),MIO-RSAを施行した症例は16肩(MIO群)であった.患者背景,手術時間・出血量,術前および術後1年の自動可動域・臨床スコアを後方視的に調査し,2群間で有意差検定を行った.結果は,2群間において,患者背景や臨床成績に有意差を認めなかった.一方,平均出血量はMIO群で有意に少なかった.両群とも良好な短期成績が得られたが長期的な経過観察が必要である.