2025 年 49 巻 2 号 p. 392-395
当院ではsuture bridge法を施行時,初期固定力向上を目的に内側列縫合を行ってきたが,内側列での断裂が多く内側列縫合を行わない方法へ変更した.本研究では内側列縫合の有無が術後成績に及ぼす影響を検討した.対象は術後1年以上経過した201肩で,内側列を縫合するKT群(112肩)と,縫合を行わないKL群(89肩)に分類した.評価項目は術前と最終診察時のJOAスコア,修復状況,再断裂形態とした.JOAスコアは両群で有意に改善したが群間差はなかった.再断裂率はKT群16.1%,KL群9.0%であり有意差はなかった.再断裂形態はKT群でType 1が55.6%,Type 2が44.4%,KL群でType 1が75.0%,Type 2が25.0%であった.内側列縫合を行わない修復法で再断裂率,Type 2 failureが少ない傾向にあったが,内側列縫合の有無で臨床成績,再断裂率,再断裂形態に差はなかった.ただType 2 failureの抑制という観点で内側列縫合を行わない術式は一定の可能性が示唆された.