2025 年 49 巻 2 号 p. 396-400
本研究は,一次修復可能な腱板大断裂および広範囲断裂に対する鏡視下腱板修復術(ARCR)の術後6ヶ月以内の再断裂因子を検討することを目的とする.2011年から2023年にSuture bridge法を用いたARCRを施行し,同一の術後プロトコルで術後リハビリテーションを行った96名,97肩(男性58名,女性38名,年齢66.1±9.6歳)を対象とした.再断裂は術後6ヶ月のMRIで評価し,年齢,性別,喫煙歴,糖尿病,肩甲下筋腱修復の有無,長頭腱の処置,術後2ヶ月の屈曲可動域を説明変数としてロジスティック回帰分析を行った.修復群は72肩,再断裂群は25肩で,再断裂率は25.8%であった.再断裂のリスク因子として術後2ヶ月の屈曲可動域および性別が抽出され,他動屈曲可動域のカットオフ値は130度であった.本研究により,術後2ヶ月での他動屈曲可動域が再断裂リスクに関連する可能性が示唆された.