2025 年 49 巻 2 号 p. 427-431
本研究の目的は鏡視下腱板修復術(ARCR)後3ヶ月までのShoulder Shrug sign の有無が術後成績に与える影響を調査することである. 対象はARCRを施行し12ヶ月以上経過観察可能であった133例135肩とした. 術後3ヶ月時点でShoulder Shrug sign 陰性群(A群:98肩)と陽性群(B群:37肩)の2群に分け, 治療成績を検討した. 調査項目は術後3,6,9,12ヶ月の可動域推移, 術後MRIにおける再断裂の有無(菅谷分類 Type 4, 5 を再断裂と判定), 術前・術後12ヶ月のJOA score とした. 術後可動域の2群間比較では全ての時期, 全ての方向においてA群が高く, 術後12ヶ月では挙上, 外旋に差を認めた. 術後3ヶ月時点の再断裂はB群がA群よりも多く, 2群間に差を認めた(p=0.02). JOA scoreは両群共に増加したが, 術後12ヶ月の2群間に差を認めた. 本調査より両群共に治療成績は良好であるが, B群は再断裂が多く Shoulder Shrug sign 陽性は再断裂の有無に影響する可能性が示唆された. 術後早期の後療法は慎重に進めるべきであると考える.