2025 年 49 巻 2 号 p. 422-426
鏡視下腱板修復術後(Arthroscopic Rotator Cuff Repair:ARCR)の下垂位外旋筋力健患比(External rotation Limb symmetry index:ER-LSI)が術後6ヶ月までに80%を達成するための術前,術後3ヶ月の目標値を設定することを目的とした.ARCRを施行した小断裂および中断裂の60名を対象に,術前,術後3ヶ月,6ヶ月のER-LSIを算出し,術後6ヶ月のER-LSI 80%以上を良好群,80%未満を不良群とした二分変数を目的変数とした.受信者操作特性曲線を用いて術前,術後3ヶ月のカットオフ値を求めた.また,術後6ヶ月のER-LSI良好群と不良群に分け,術前,術後3,6ヶ月の各評価項目との関連性を調査した.カットオフ値は術前52%(AUC0.776),術後3ヶ月63%(AUC0.819)であった.良好群にて,術前,術後3,6ヶ月の可動域が有意に高値を示した.術前から術後における予後予測が可能となり,術後6ヶ月までの期間に適切な介入を実施し,腱板機能を改善する必要があると考える.