風工学シンポジウム論文集
第19回 風工学シンポジウム論文集
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都市細密データより地表被覆形状を再現した実在都市域における風速の鉛直分布
- LESによる検討 -
*岸田 岳士田村 哲郎奥田 泰雄喜々津 仁蜜
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p. 37-42

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抄録

本論文における論点は,実在都市域におけるLES解析を行い,都市域における風速の鉛直分布と地表面粗度の関係について検討を行うことである.都市の粗度形状は年々変化し,より複雑化している.一方で近年,GISデータの進歩により実在都市域の高精度な解析モデルを再現することが可能となってきた.本研究の目的は,GISデータで再現された都市モデルを用いて,第一に粗度を評価するためのパラメーターとして粗度密度λを用いて実在都市域における粗度の評価を行った.第二に,LES解析を行い,実在都市域における風速の鉛直分布の評価を行った.最後に,LESの解析結果から得られた風速の鉛直分布と粗度密度λの関係から,様々な粗度の形態を持つ都市に適用可能な関係を導き出し,適切な風速の鉛直プロファイルの評価を行うことを目的とした.

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© 2006 風工学シンポジウム運営委員会
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