風工学シンポジウム論文集
第21回 風工学シンポジウム論文集
セッションID: 3
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中立に近い大気境界層における組織的乱流構造
―潮岬での観測例―
*堀口 光章林 泰一
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抄録

中立に近い大気境界層における乱流構造の観測が潮岬風力実験所において行われたが、超音波風速計(接地層内)とドップラーソーダによって測定されたデータについて新しい検討を実施した。特に、超音波風速計による平均流方向風速成分に対するウェイブレット分散スペクトルにより、観測例間の乱流構造の様相の違いが示された。すなわち、一つの観測例において、大きなスケールの強風の乱流構造がより多く出現していた。また、関連する地表での風の状況や運動量輸送についても調べ、これら解析の結果として、風の状況と周囲の気象場の変化が大きいことが大きなスケールの強風の乱流構造の出現と関係していることが考えられる。

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© 2010 風工学シンポジウム運営委員会
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