共催: 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 電気学会
中立に近い大気境界層における乱流構造の観測が潮岬風力実験所において行われたが、超音波風速計(接地層内)とドップラーソーダによって測定されたデータについて新しい検討を実施した。特に、超音波風速計による平均流方向風速成分に対するウェイブレット分散スペクトルにより、観測例間の乱流構造の様相の違いが示された。すなわち、一つの観測例において、大きなスケールの強風の乱流構造がより多く出現していた。また、関連する地表での風の状況や運動量輸送についても調べ、これら解析の結果として、風の状況と周囲の気象場の変化が大きいことが大きなスケールの強風の乱流構造の出現と関係していることが考えられる。