共催: 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 電気学会
庄内平野における降雪雲に伴う突風(ガスト)の統計的特徴をもとに,降水と地上風速の関係を明らかにする目的で,2009/2010の冬季,寒気進入時にビデオ観測や降水粒子のサンプリングなど現地観測を実施した。強い寒気の南下時に行った2回の観測から、次の点が明らかになった。総観的に同じ場であっても,降雪雲により地上の降水は,雪片,あられ,みぞれなど異なっていた。季節風卓越時,あられの降水時には他と区別できるガストが観測された。また,あられに伴い,気圧上昇と気温低下が認められ,相対的に低温な下降流は地上風速を強化したことが示唆された。 あられの直径と地上風速には正の相関があり,雲内で形成されるあられの大きさがガストの風速に寄与していることが示された。