九州歯科学会雑誌
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総説
小児期の歯の外傷への対応
西田 郁子
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キーワード: 乳歯, 幼若永久歯, 外傷, 対応法
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2009 年 63 巻 4 号 p. 204-210

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抄録
小児期は,運動機能が未成熟で,Ugly duckling stageでは咬合形態的にも歯の外傷を受けやすい時期である.また,歯の外傷は,歯牙,歯髄組織,歯周組織が複合的に損傷しているため,その対応法や診断には,困難を伴うことも多く,さらに,長期的な経過観察が必要不可欠である.
小児期の外傷の好発年齢は,乳歯では1~3歳,幼若永久歯では7~9歳と2つに分類され,その受傷状態も異なる.乳歯では,転位や陥入などの脱臼が多数みられるのに対し,幼若永久歯では,8歳以降は歯冠破折が多数を占めるようになる.
乳歯外傷においては,受傷乳歯自体の保存だけでなく,後継永久歯への影響および咬合育成への影響を考慮した処置が必要となる.また,幼若永久歯に数多くみられる歯牙破折では,歯根形成および根尖閉鎖に配慮が必要である.
さらに,乳歯が受傷した場合,約40%の後継永久歯に障害がみられる.小児期に歯が受傷した場合,後継永久歯が萌出するまで,あるいは幼若永久歯の歯根完成までの長期間におよぶ経過観察が必要である.
今回は,乳歯列期および混合歯列期における歯の外傷について,それぞれにおける特徴,対応について考察を行う.
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© 2009 九州歯科学会
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