九州歯科学会雑誌
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高齢メインテナンス・SPT患者における主観的健康観と現在歯数の関連
久保田 浩三 千綿 かおる三阪 美恵高橋 由希子
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2014 年 68 巻 1 号 p. 1-9

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抄録
我が国の平均寿命は,医療の進歩や生活環境の改善に伴い,世界的にも高い水準となった一方,人口の急速な高齢化とともに生活習慣病が増加し,これに伴い医療費の増大,要介護者の増加が社会的に問題となっている.歯・口腔の健康では,歯周病予防,う蝕予防及び歯の喪失防止に加え,口腔機能の維持と向上を行うことは,快適で健康な生活を行うごとに多大な貢献をもたらしている. そこで,本研究では65歳以上の患者におけるメインテナンス・8PT患者の現在歯数と主観的健康観が関連するかを検討したその結果,現在歯数と岨噌満足度は他の調査に比較しでも,明らかに現在歯数,阻噌満足度の度合いが高かった.このことは,歯周メインテナンス・8PT治療によって喪失歯が少なくなることで阻瞬満足が得られることを示唆するものであった. 主観的健康観では,高齢のメインテナンス.8PT患者は健康群の割合が高く,健康群は,不健康群よりも体力がある者の割合が高かった,また生活リズムが規則的である傾向が認められた. しかしながら,現在歯数の差はみられず,現在歯数と健康観は,一致するものではなかった.
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© 2014 九州歯科学会
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