九州歯科学会雑誌
Online ISSN : 1880-8719
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68 巻, 1 号
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  • 久保田 浩三, 千綿 かおる, 三阪 美恵, 高橋 由希子
    2014 年 68 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 2014年
    公開日: 2023/07/01
    ジャーナル フリー
    我が国の平均寿命は,医療の進歩や生活環境の改善に伴い,世界的にも高い水準となった一方,人口の急速な高齢化とともに生活習慣病が増加し,これに伴い医療費の増大,要介護者の増加が社会的に問題となっている.歯・口腔の健康では,歯周病予防,う蝕予防及び歯の喪失防止に加え,口腔機能の維持と向上を行うことは,快適で健康な生活を行うごとに多大な貢献をもたらしている. そこで,本研究では65歳以上の患者におけるメインテナンス・8PT患者の現在歯数と主観的健康観が関連するかを検討したその結果,現在歯数と岨噌満足度は他の調査に比較しでも,明らかに現在歯数,阻噌満足度の度合いが高かった.このことは,歯周メインテナンス・8PT治療によって喪失歯が少なくなることで阻瞬満足が得られることを示唆するものであった. 主観的健康観では,高齢のメインテナンス.8PT患者は健康群の割合が高く,健康群は,不健康群よりも体力がある者の割合が高かった,また生活リズムが規則的である傾向が認められた. しかしながら,現在歯数の差はみられず,現在歯数と健康観は,一致するものではなかった.
  • 永尾 史徳
    2014 年 68 巻 1 号 p. 10-16
    発行日: 2014年
    公開日: 2024/04/27
    ジャーナル フリー
    2011年4月から翌3月までの1年間に口腔内科を受診した顎関節症患者について,患者数,性別,年齢分布,紹介元, 症型分類の推移について調査し,集約化以前の診療に基づく2003年度の報告と比較した.集約化以前の報告と比較 して,患者数は大きく増加していた.症型分類では集約化以前ではⅠ型がもっとも多かったのに対して,集約化後で はⅢa型が最も多く,その内訳は他の報告と近似していた.男女別割合は両年度間で明らかな差はなかったが,年齢分布については2峰化しており,やや高齢化が認められた.2011年度に患者数および紹介率が増加したのは,専門 の診療科を設置して患者を集約化し,紹介経路を整えたことによるものと考えられた.
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