抄録
2011年4月から翌3月までの1年間に口腔内科を受診した顎関節症患者について,患者数,性別,年齢分布,紹介元, 症型分類の推移について調査し,集約化以前の診療に基づく2003年度の報告と比較した.集約化以前の報告と比較 して,患者数は大きく増加していた.症型分類では集約化以前ではⅠ型がもっとも多かったのに対して,集約化後で はⅢa型が最も多く,その内訳は他の報告と近似していた.男女別割合は両年度間で明らかな差はなかったが,年齢分布については2峰化しており,やや高齢化が認められた.2011年度に患者数および紹介率が増加したのは,専門 の診療科を設置して患者を集約化し,紹介経路を整えたことによるものと考えられた.