九州歯科学会雑誌
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歯周病と慢性腎臓病
岩崎  正則安細  敏弘
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キーワード: 歯周病, 慢性腎臓病, 炎症, 疫学
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2015 年 69 巻 3 号 p. 47-54

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抄録
慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)は,タンパク尿や腎機能低下から腎不全さらには透析へ至る疾患である.わが国におけるCKD患者数は成人人口の12.9%,1,329万人と推計され,CKDは国民病といえるほどに頻度が高い.近年の大規模疫学調査結果から,歯周病とCKDは双方向性に関連することが示唆されている.歯周病患者では血管内皮機能が障害されており,動脈硬化,高血圧,さらにはCKDへ繋がる.逆に,CKD患者における易感染性,骨ミネラル代謝異常が歯周病の発症・重症化に繋がると推測されている.  両者の関連を見た観察研究は,適切にデザインされた大規模コホート研究が増えてきており,エビデンスの蓄積が進んでいる.現在,日本人高齢者においても歯周病がCKDのリスク因子の一つである可能性が示されている.しかしながら,CKD患者における歯周病治療の効果についての介入調査については,数,質ともに不足している.歯周病とCKD,両疾患の有病率は加齢とともに増加するため,超高齢社会となっている我が国において,日本人を対象としたさらなる研究により,両者の関連をより明らかなものとしていくことが今後必要である.
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© 2015 九州歯科学会
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