九州歯科学会雑誌
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予防的補綴システムの臨床評価 パートⅠ.
予防的補綴システムの分類
呉    文元鱒見  進一三宅  茂樹
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2016 年 70 巻 1 号 p. 1-10

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抄録
我々は,1987年以降コニカルテレスコープの臨床応用を開始した. このシステムによって,我々は一個のクラウンからフルマウスリハビリテーションまでコニカルテレスコープによる補綴装置で製作することが可能となった.この単純な装置には,インプラントや磁性アタッチメントを組み込むことができ,すべての補綴の問題を解決することが可能である.我々はこのシステムを予防的補綴システム(PPS)と名付けた.PPSを分類するために,歯列弓の支持領域を3タイプに分け, 2つの前方主支持領域,2つの後方主支持領域および1つの補助領域とし,各々上下歯列弓に存在する. 我々はこのシステムを簡単に理解するために新しい分類をデザインし,このレポートで紹介した.また,この分類と合致した若干の補綴装置も提示した. 我々は,補綴装置を延長タイプ(E),ポンティックタイプ(P)およびクラウンタイプ(Cr)の3つのタイプに分類した.Eタイプは9タイプに分類した.Pタイプは主に4タイプに 分類し,細分類がある.Crタイプは8タイプに分類した.  この分類は細分類が多いという欠点はあるが,診断,治療計画および補綴装置の製作は単純化することができた.
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© 2016 九州歯科学会
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