日本健康教育学会誌
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原著
ウォーキングに対する恩恵認知尺度の開発
幸地 康子原田 和弘片山 祐実中村 好男
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2013 年 21 巻 3 号 p. 206-215

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抄録
目的:ウォーキング行動と関連性のある恩恵の抽出が可能な尺度を開発すること.
方法:40~64歳の日本人(n=3,000)を対象にしたインターネット調査による横断研究を実施した.結果をもとに,定義された8因子40項目について探索的・確認的因子分析を行い,尺度の妥当性,信頼性を検証した.
結果:探索的・確認的因子分析の結果から,7因子構造(21項目)で,許容できる適合度指標の値を得た(GFI=0.942,AGFI=0.921,RMSEA=0.06).また,内的整合性を示す,Cronbachのα係数においても,許容できる値であった(α=0.80~0.88).尺度スコアとウォーキング時間(身体活動の推奨基準に従い週150分以上・未満の2群に分類)との関連性を検証した結果,一部の下位尺度を除き,ウォーキング時間が週150分以上の群の方が,尺度スコアも高くなることが確認された.さらに,再検査法においても,尺度全体において強い相関が認められた(r=0.74,p<0.01).
結論:40~64歳の成人を対象に,7因子21項目のウォーキングに特化した恩恵認知尺度が開発され,尺度全体の妥当性・信頼性において許容できる値を得られた.
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© 2013 日本健康教育学会
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