目的:中学生の給食喫食前の減量調節に関連する不安要素を検討すること.
方法:熊本市内の公立中学校(5校)の中学1年生973名に横断調査を行った.調査項目は,身長と体重(自己申告),給食の食べ残し,給食喫食前の減量調節(主食・おかず),給食喫食前の不安要素である.無効回答を除く659名(男子331名,女子328名)を解析対象とした.給食喫食前の不安要素と給食喫食前の減量調節との関連は,給食喫食前の不安要素を独立変数,給食喫食前の減量調節を従属変数としたロジスティック回帰分析で検討した.
結果:給食を全部食べるには時間が足りないのではないかと思っている者は,喫食前に減量調節をしているオッズ比が高かった(オッズ比[95%信頼区間]主食:男子2.49[1.34, 4.62],女子2.39[1.41, 4.06]おかず:女子2.31[1.37, 3.88]).また,給食を全部食べることで体調が悪くなるのではないかと思っている者は,喫食前の減量調節をしているオッズ比が高かった(主食:男子5.89[2.29, 15.10],女子4.15[1.85, 9.30],おかず:男子4.43[1.67, 11.74],女子3.44[1.59, 7.51]).
結論:時間が足りないと思っている者や,喫食後の体調を不安に思っている者ほど,喫食前に主食やおかずの量を減らしていることが示唆された.