日本健康教育学会誌
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原著
野菜摂取量の自己モニタリングを促す栄養教育プログラムが勤労者の野菜摂取量に与える効果
信田 幸大 北田 千晶小澤 啓子
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2024 年 32 巻 4 号 p. 255-264

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抄録

目的:野菜飲料による環境サポート,野菜摂取量推定装置の設置に加えeラーニングによる動機づけ及び自己モニタリングを促進するアプリを提供した場合における勤労者の野菜摂取量増加効果を明らかにするために,層別割付け無作為化比較試験を実施した.

方法:食事制限を受けていない18歳以上の勤労者285名(平均年齢44歳)を研究対象者とした.対象者を年齢,性別が等しくなるように3群に分け,対照群には野菜飲料による環境サポートと自己モニタリング装置の測定しやすい場所への設置,介入I群には環境サポートと自己モニタリング装置に加えeラーニングの受講,介入II群にはさらに野菜摂取の自己モニタリングを促進させるアプリを導入してもらった.群間で介入前後の野菜摂取量の変化量,行動変容ステージの変化,自己モニタリングの頻度を比較した.

結果:eラーニングを実施した介入I群及びII群では対照群よりも行動変容ステージが前進しており環境サポートの活用も高かった.アプリを導入した介入II群では自己モニタリングの頻度が有意に高かった.野菜摂取の増加量の平均値は介入II群が最も高く,対照群より有意に増加していた.

結論:野菜摂取を動機づけるeラーニングと,自己モニタリングを促すアプリを提供することにより,野菜摂取の環境サポートとして提供した野菜飲料の摂取や自己モニタリング頻度の増加などが促され,勤労者の野菜摂取量が増加した.

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