2004 年 13 巻 2 号 p. 40-46
40万人の企業従業員を6年間追跡し体重の変動を観察した。6年間に亘って体重が1年5kg未満増加または減少した場合を体重変動なし群,5kg以上の体重増加が1回以上あった場合を体重増加群,5kg以上の体重減少が1回以上あった場合を体重減少群,5kg以上の体重増減が1回以上あった場合をウェイトサイクリング群とした。体重変動なし群は全体で90.4%を占めた。体重変動はいずれの年齢階級でも性と有意な関連が認められた。体重変動なし群はいずれの年齢階級でも女性が男性よりも多く,年齢が高いほど多い傾向があった。体重減少群は4.6%で,男性が女性よりも多く,壮年層では少ない傾向があった。一方,体重増加群は3.5%で,男性が女性よりも多く,年齢が若いほど多い傾向があった。ウェイトサイクリングは6年間に1サイクルから2サイクルまで認められ,ウェイトサイクリングは1.5%であった。ウェイトサイクリングは男性が女性よりも多く,年齢が若いほど多い傾向が認められた。