日本健康医学会雑誌
Online ISSN : 2423-9828
Print ISSN : 1343-0025
M大学生の生活習慣病に対する意識の検討
朴 豊源土井 一浩小幡 セイ山内 徹
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 13 巻 2 号 p. 47-54

詳細
抄録

本研究の目的は大学生の生活態度や生活習慣病に対する意識について,実態を調査し大学健康教育の在り方を検討する基礎資料とする。本大学学生の415人を対象に,生活慣病に関する予防態度,関心,不安,知識,健康行動,意識の調査を行い,性別・学部別・学年別比較,健康重視度と生活習慣との関連について検討した。結果,健康感の低い者,健康維持に消極的な者が10〜35%。『生活習慣病』という言葉の認知度は99.7%(高脂血症55.0%,狭心症77.2%。それ以外は90%を越える)。情報収集方法の多くはテレビ,書籍,新聞。野菜摂取,喫煙,飲酒で積極的態度をとっている者は75〜90%。塩分,運動,スポーツでは45〜50%。睡眠不足,ストレスを感じている者が半数以上。現在の生活習慣には大いに改善の余地があり,その側面で大部分の学生が関心を示している。今後は適切な情報提供によって健康重視度の向上が促進されれば,食習慣の変容が期待される。

著者関連情報
© 2004 日本健康医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top