1948 年 14 巻 47-1 号 p. 59-69
一般に振動系の復原力が非線型特性を有するようになると,これに關する數學的解析は極めて困難となる.さきに著者は非線型復原力を有する振動系の一例として初期歪型復原力を有する振動系の強制振動に關して種々の近似計算を行い,二三の結論を得たのである.こめ計算から得られた結論がどの程度の眞實性を有するかを檢討する意味において實驗を行い,實驗結果と前に得られた近似計算結果とを比較檢討を行つた結果,こゝに新らしい非線型特性に基づくものと考えられる二三の結論を得た.