日本機械学会論文集 A編
Online ISSN : 1884-8338
Print ISSN : 0387-5008
高分子材料の破壊条件について
岸本 喜久雄青木 繁和泉原 芳一清水 直也坂田 勝
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1983 年 49 巻 439 号 p. 347-354

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抄録

PMMAを供試材として破壊試験を行い,線形粘弾性理論に基づいて得られる破壊力学パラメータの有効性について検討し,線形破壊力学を粘弾性問題へ拡張することを試みた.本実験の範囲内では,荷重速度および温度によらず,ひずみ拡大係数が一定値に達したときに,き裂が進展を開始した.また,低速で進展するき裂については,進展速度と応力拡大係数の関係をひずみ拡大係数の限界値を用いて説明できることを示した.

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