日本機械学会論文集 B編
Online ISSN : 1884-8346
Print ISSN : 0387-5016
ディーゼル機関の壁面衝突噴霧の着火おくれ
廣安 博之角田 敏一田中 俊治
著者情報
ジャーナル フリー

1980 年 46 巻 403 号 p. 531-539

詳細
抄録

高速ディーゼル機関においては,シリンダ内に噴射された噴霧は,ピストン・ヘッドあるいはシリンダ壁に衝突した後,着火が起こることが多い.そこで本研究は,燃焼室壁面が噴霧の着火おくれにどのような影響を及ぼすかを,壁面がない場合と比べながら測定した.着火おくれはフォト・トランジスタおよび16mmシネカメラを用いて発火おくれを測定した.その結果,ふん囲気圧力が高い場合は,壁面の影響はないが,低い場合は着火おくれが短くなることがわかった.

著者関連情報
© 社団法人日本機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top