1980 年 46 巻 402 号 p. 137-146
研削仕上面(S15CKとBsBM) どうしを研削方向交差角が0°または90°にした接合面に接触力を加えたときの相対的な微視的すべり量,弾性変形量およびヒステリシスループの面積を測定した.また弾性変形量の理論式を導くとともに接合面の変形挙動や減衰能の発生過程と表面特性や油膜との関係を明らかにするために接触電気抵抗や静摩擦係数も測定した.その結果,接触突起の掘りおこし作用が大きい場合,微視的すべり量と減衰能は減少するが,弾性変形量は増大することなどがわかった.