共催: 日本化学会, 有機合成化学協会, 日本化学会東北支部, 有機合成化学協会東北支部, 日本薬学会東北支部, 日本農芸化学会東北支部
これまでに我々は、希土類N,N’-ビス(2-ピリジルメチル)-N,N’-1,2-エタンジイルビスアラニン錯体(Ln(III)-bpba)が重水中でα-アミノ酸のエナンチオマーシグナルを分離することを見出していた。今回これらの錯体のうちシグナル分離能とシグナルブロードニングの点でシフト試薬として有用であると考えたLa-bpbaとCe-bpbaについて、分離されたエナンチオマーシグナルの相対位置と絶対配置との相関を詳細に調べ、これらの錯体がα-アミノ酸および、ペプチドなどの絶対配置決定に有用であるかを検討した。また、絶対配置決定の信頼性に関与する基質と試薬のストイキオメトリーについても調べた。