共催: 日本化学会, 有機合成化学協会, 日本化学会東北支部, 有機合成化学協会東北支部, 日本薬学会東北支部, 日本農芸化学会東北支部
我々は先にキラルな側鎖部分を導入したキラルC60フラーレンの絶対配置を、CDスペクトル、NMR解析、及び分子力場計算により研究してきた。今回我々は、X線構造解析を目的として、様々な側鎖を持つキラルC60フラーレンニ付加体を合成し、その結晶化を行なった。その中で、エチルエステル誘導体を厚さ1から2マイクロメートルの薄片状単結晶として得る事に成功した。強度の極めて高いSPring-8でのシンクロトロン放射光を用いて測定し、キラルC60フラーレン二付加体の絶対配置の決定に成功した。その結果は我々が先にCDスペクトルとNMR解析で得ていた絶対配置と一致した。