Cyclopentadienone類とpropargylamine及びalcohol 類との連続反応：付加体の構造と反応機構

抄録

先に我々は電子欠如型 Cyclopentadienone (1) と不飽和アミンとの反応において 1,4-付加を経て1,5-転位体(4)、続くエン反応による２環性化合物 (5) 及び ４環性化合物 (6) を形成することを確認した．一方，不飽和アルコールは塩基性条件下において，1,4付加がDA反応に優先して起こることを見出した。今回、アニリン用いた中間体単離を行い、ab initio 分子軌道計算に基づき一連の縮環化合物の生成機構の解明を試みた。