基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
第17回基礎有機化学連合討論会
セッションID: 2P001
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8,8'-ジアミノ-5,5'-ビキノキサリル骨格を利用した新規な酸化還元系
*鈴木 孝紀齋藤 麻由河合 英敏藤原 憲秀辻 孝
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抄録
2つのキノキサリン環が連結された5,5'-ビキノキサリルは、これまでほとんど合成例がない未開拓の複素環化合物である。演者らは、Ni(0)触媒によるビアリールカップリングを利用して、8,8'-位にアミノ基を導入された化合物を合成した。これらは可逆性の高い二段階の一電子酸化を受けるWurster型の酸化還元系となることが見いだされた。2つのアミノキノキサリン部分は、ビアリール結合を通したスルーボンド相互作用、および、空間を通したスルースペース相互作用が可能と予想し、キノキサリンの2,3-位に不斉な置換基や金属配位能を有する置換基を導入した化合物について、それらの特性を引き出した。
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© 2004 基礎有機化学連合討論会
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