主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
かさ高いシリル基を有するフェニルアセチレンの還元、続くヨウ素による酸化により合成した、新規なジベンゾペンタレン1の酸化・還元反応を検討した。1に酸化剤(NO+SbF6-、SbCl5またはSbF5)を作用させ、ESRスペクトルで反応を追跡したところ、ラジカルカチオン2の生成を示唆するシグナルを観測した。一方、1に過剰量のLiを作用させると、ジリチウムジベンゾペンタレニド3を収率81%で得た。1に1当量のKC8を作用させたところ、ESRスペクトルにおいてアニオンラジカル4の生成を示唆するシグナルを観測した。さらに3と様々な金属試薬との反応も検討したので、併せて報告する。