主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
近年、当研究室では、Ir触媒による直接ボリル化や1,3-ジハロアズレン類のリチオ化・脱臭素化反応を経由したアズレン類の簡便合成法を確立してきた。 本研究では、アズレン誘導体の中でも電子特性の期待されるビアズレン誘導体に着目し、これまで報告している方法論を基盤として、その合成と性質に関する検討を行った。 1,3-ジブロモアズレンをポリリン酸中70℃で加熱攪拌すると、反応溶液は濃緑色へ変化し、1,1’-ジブロモ-3,3’-ビアズレニルが40%の収率で得られてくることが明らかとなった。反応条件ならびに反応機構を明らかにするとともにさまざまなビアズレン誘導体の合成を検討したので併せて報告する。