主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
9-トリプチシル基およびイソプロピル基またはシクロへキシル基をカルボニル炭素上に導入した、α位に水素を有するチオケトンを合成した。塩基によるα位水素の引き抜き反応では、対応するチオエノラートを生成し、プロトン化により安定なエンチオールを与えた。 X線結晶構造解析により、チオケトンとそれに対応するエンチオールの構造を初めて明らかにした。チオケトンの酸化反応では、対応するスルフィンを与え、この互変異性化反応の検討では、α,β-不飽和スルフェン酸の経由を示唆する結果を与えた。