主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
ヘキサン-TMEDA中でトリフェニレノチオフェン1に過剰量のブチルリチウムを作用させ、続いてケイ素、スズ求電子剤及び二塩化硫黄を加えたところ、それぞれ、化合物3-5が得られた。次に、化合物3とブチルリチウムとの反応を行ったところ、ケイ素上に2つのブチル基を有するジリチオ体6が生成した。得られたジリチオ体6にジクロロジメチルシランを作用させたところ、新規なヘテラスマネン7の合成に成功した。化合物の紫外・可視吸収スペクトルを測定し、トリフェニレン、トリフェニレノチオフェン、化合物1のスペクトルと比較した。さらに、TD-DFT計算を行い、それらの吸収極大を帰属した。