アントラセン－アセチレンオリゴマーの化学 － 環状二量体の合成，構造および立体化学

豊田 真司; 大西 宏幸; 宮本 和明; 岩永 哲夫; 田原 一邦; 奥畑 智; 戸部 義人

doi:10.11494/kisoyuki.2008.0.312.0

第19回基礎有機化学討論会（第38回構造有機化学討論会・第58回有機反応化学討論会）

セッションID: A13

DOI https://doi.org/10.11494/kisoyuki.2008.0.312.0

会議情報

主催: 基礎有機化学討論会組織委員会

共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会（協賛）, 日本薬学会（協賛）

口頭発表

アントラセン－アセチレンオリゴマーの化学－環状二量体の合成，構造および立体化学

*豊田真司, 大西宏幸, 宮本和明, 岩永哲夫, 田原一邦, 奥畑智, 戸部義人

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キーワード: アントラセン－アセチレンオリゴマー, カップリング反応, X線解析, 自己会合, 立体化学

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抄録

アントラセンの1,8位をアセチレンまたはジアセチレンで連結した３系統の環状二量体をカップリング反応を用いて合成し，化合物の構造や性質を研究した．X線構造解析によると２つのアントラセンをアセチレンで連結した化合物はほぼ平面であるが，一方のアントラセンをアントラキノンに変えた化合物では，内側に向いたカルボニル基の立体障害のため面外ひずみが観測された．後者の化合物は溶液中で自己会合を起こし，またグラファイト表面上では分子が規則的に直線配列することがSTMにより確かめられた．内側に向いたアルキル基をもつ環状二量体も合成し，立体異性体の単離に成功した．それらの分子構造および異性化の障壁について報告する．

責任著者(Corresponding author)

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