主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
金属内包フラーレンの発見以来、La@C72、La@C74を初めとする金属内包フラーレンは抽出、単離が困難とされ、幻の金属内包フラーレン (Missing Metallofullerene)と呼ばれていた。本研究では、La@C72、La@C74、La@C80を誘導化することにより初めて抽出、単離、構造解析に成功した。また、La@C72がフラーレンの幾何学的構造に関する経験則として知られている孤立五員環測(Isolated pentagon rule: IPR)を打ち破る構造や幻の金属内包フラーレンが特異的な電子的性質、高いラジカル反応性を有していることを明らかにした。