主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
ウミホタルとオワンクラゲを代表とするイミダゾピラジノン生物発光系は、量子収率20%以上の高効率発光を示す。我々は、この高効率発光のための要因を解明するため、発光基質誘導体の化学発光をモデル反応に用いて検討した。特に、量子収率に及ぼす置換基効果を系統的に調べると共に、理論計算も加えて検討した。これらの結果を基に、化学励起に関わるジオキセタノン中間体の熱分解過程を電荷移動性の遷移状態を経た機構に照らし合わせて解析することで、生物発光の高効率化要因の1つを明らかにするに至った。