主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
C82ケージにLa原子を1個内包したLa@C82は初めて発見されたとともに、今まで最も多く研究されている金属内包フラーレンの一つである。一つの電子スピンがケージ上のπ共役軌道に非局在化して存在することによって、La@C82は安定な常磁性分子として存在している。本研究ではbenzylラジカルとLa@C82とのカップリング反応により、四種の一付加構造異性体の選択的な合成・単離に成功した。NMRをはじめとする各種測定による構造解析と理論計算より、La@C82におけるラジカル反応の付加位置選択性について明らかにした。