基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
第19回基礎有機化学討論会(第38回構造有機化学討論会・第58回有機反応化学討論会)
セッションID: B22
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口頭発表
7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン骨格を用いた非平面チオアミドの創製とオリゴチオペプチドの構造解析
*堀 徹治尾谷 優子川幡 正俊山口 健太郎大和田 智彦
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抄録

 チオアミド結合は一般的にアミド結合よりも平面構造を強く指向する ことが知られている。我々は、二環性の7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン骨格を有する種々のベンゾイルチオアミドを合成し、X線結晶構造解析に成功した。その結果、窒素原子上がピラミッド化し、チオアミド結合が非平面化した構造をとることが明らかとなった。その度合いには置換基効果が見られ、ベンゼン環上に電子供与性基が置換するほど平面性が失われていた。温度可変NMRを用いたC(S)-N結合の回転障壁の評価により、溶液中における非平面化も示唆された。また、二環性骨格を有するβ-アミノ酸誘導体をモノマー単位とするチオペプチドオリゴマーを合成し、NMR・CDスペクトルを用いて構造解析を行った。

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© 2008 第19回基礎有機化学討論会 組織委員会
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