主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
アセトニトリル中のジアゾアセチルピラジンおよびジアゾアセチルピリミジンへの光照射(266 nm)は対応するケテンと安定なイリドを生成した。ブチルアミン存在下のピラジルケテンは5.6 x108 M-1s-1の速度で減衰し、1674 cm-1 に吸収がある中間体が同じ速度で生成した。この中間体はアミン濃度に関係なく非常に低い(減衰速度:1e+2 s-1)反応性を有することが見いだされた。一方、ジエチルアミンの存在下で生成した中間体(1674 cm-1)はジエチルアミンと8.3e+7 M-1s-1の2次反応速度で反応し、アミドへの変換が観測された。ジアゾアセチルピリミジンから得られたケテンも同じ結果を与えた。アミンの種類により中間体の反応性に大きな差異があることが見いだされた。