主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
ニコチン酸アミド誘導体(L)と塩化物イオン(Cl-)がそれぞれトランス配位し電気的に中性である錯体[Pd(II)Cl2L2]が、Cl-イオンやNO3-イオンよりも、HSO4-イオンに対して高い捕捉能を示すことをわれわれは以前報告している。アニオン捕捉能のさらなる向上を目指し、今回、アミド部位をチオアミド部位に変換したPd錯体を合成し、アニオン捕捉能を評価した。その結果、HSO4-イオンに対する高い選択性は維持され、会合定数が向上することがわかった。