主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 近畿化学協会, 大阪大学大学院グローバルCOEプログラム「生命環境化学グローバル研究教育拠点」, 有機合成化学協会(協賛), 日本薬学会(協賛)
本研究では、2つのメチル化シクロデキストリンが連結された共役モノマーにおいて、このモノマーの両端で2ヶ所同時に自己包接することによりhost/guset=2/1の分子内包接体が生成することを利用し、この擬ロタキサンモノマーを重合させることにより高被覆、高溶解性被覆共役ポリマーを合成する手法を開発した。本手法により得られたポリマーは1.シクロデキストリンの包接位置・配向が一義的に決定でき、2.メチル化シクロデキストリンに包接されているため、THF・酢酸エチル・クロロホルムなどの各種有機溶媒に対しての溶解性が高く、3.極めて高い被覆率を有し、4.ポリマーの直線性も向上することから、分子デバイスにおける有機配線材料、有機EL・PL材料としての応用が期待される。