主催: 基礎有機化学討論会組織委員会
共催: 日本化学会, 群馬大学大学院工学研究科ケイ素科学国際教育研究センター
これまで報告されている環状ポルフィリン多量体は、そのほとんどがエチニル基やフェニル基など、炭素骨格の架橋分子を用いていた。そこで今回、機能性有機分子であるビチオフェンにより架橋された環状ポルフィリン多量体の合成を試みた。実際に5,10-ジブロモポルフィリンと5,5’-ジホウ素化ビチオフェンを用いて鈴木ー宮浦カップリングを行った所、ビチオフェン架橋環状ポルフィリン3~5量体を、いずれも約5%の収率で合成する事に成功した。当日の発表では、構造の同定、及び物性についてもあわせて報告する。