抄録
多くの色素は水中で会合体をつくることが知られており,メチレンブルーの場合には,単量体(モノマー:M),二量体(ダイマー:D),及び三量体(トリマー:T)が生成しているという報告もある。本研究では,さらに会合性の大きなニューメチレンブルー(NMB) を取り上げ,水中での形態の多様性について,吸収,蛍光,円二色性スペクトル法により研究を行った。シクロデキストリン(CD) は種々の化学種をサイズ選択的に包接することがよく知られているが,NMBにおいてはβ-CDにはMが,γ-CDにはDが包接される。このCDの選択的な包接現象とともに,界面活性剤の添加効果についても検討した。