抄録
2,2-ビス(4-メトキシフェニル)-3,3-ジメチル-4-メチレンシクロブタノン(1)は,光増感電子移動反応により,2,2-ビス(4-メトキシフェニル)-4-イソプロピリデンシクロブタノン(2)へと異性化した.その過程で発生する中間体は,テトラメチレンエタン(非ケクレ分子中間体,TME)ラジカルカチオンの酸素類縁体(OTME)であった.また2は,光増感電子移動反応では1を与えず,C1-C2結合の開裂により反応が進行した.この反応により発生する中間体も,カルボニル炭素にカチオンが局在する.これらの新規中間体の発生機構,電子状態の評価等について発表する.