共催: 日本化学会, 日本化学会九州支部, 有機合成化学協会(協賛)
シクロペンタジエニドイオンと対カチオンのナトリウムイオンの溶媒和構造を、液滴断片化質量分析法により検討した。シクロペンタジエニドイオンに溶媒分子がついたクラスターの一部が初めて観測された。シクロペンタジエニドイオンやナトリウムイオンについた溶媒分子の組成分布は、イオンが共存しない場合とまったく異なる特徴を示しており、先に報告したアルコール溶媒中のトロピリウムイオンの場合と対照的である。両者の比較、溶媒和クラスターの生成のしゃすさと溶媒分子の種々のパラメータ、イオンの反応性などとの相関関係について、実験および理論計算による検討結果を総合的に発表する。