共催: 日本化学会, 日本化学会九州支部, 有機合成化学協会(協賛)
ジアゾカルボニル化合物とエーテル性酸素とのロジウム触媒反応で極短寿命の酸素イリドが形成される。このイリドを求核剤として炭素型求電子剤カルボニル化合物と反応させ、炭素-炭素結合を形成させる新規反応の開拓を目的とした研究を行った。具体的には、環状アセタールを有するジアゾカルボニル化合物を用いて、カルボニル化合物とチタン化合物の存在下でロジウム触媒反応を行ったところ、イリド炭素上に炭素-炭素結合を形成した環拡大生成物を得ることができた。その結果と反応機構について報告する。