抄録
芳香族共役系分子であるpーテルフェニルは、その発光特性、構造特性において興味がもたれ、様々な研究が行われてきた。我々は、このような性質を有するpーテルフェニルにチオール基を導入することによりどのような影響をおよぼすか、また、その後の誘導体合成の簡便さを考慮し、その合成及びその特性について検討を行った。pーテルフェニルをクロロスルホン化、還元することにより4、4”ー位にチオール基を導入することに成功した。また、スルホンアミド基を導入し、オルトリチオ化、硫黄化、続く還元により3、3”、4、4”ー位にチオール基を導入することに成功した。紫外可視吸収スペクトル及び蛍光スペクトルにより評価を行った結果、pーテルフェニルと硫黄原子との相互作用による効果が見られた。