北日本病害虫研究会報
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テンサイのヨトウガに対する各種IGR 剤の残効期間と散布適期
武澤 友二岩崎 暁生
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2009 年 2009 巻 60 号 p. 204-207

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抄録

テンサイにおいて8 月下旬から発生するヨトウガ第2 世代幼虫に対し,昆虫生育制御剤(IGR 剤)を7 月上旬から8 月中旬に散布し,各薬剤の効果的な散布時期を明らかにした.フルフェノクスロン乳剤とノバルロン乳剤は7 月中旬以降,ルフェヌロン乳剤とテブフェノジド水和剤は8 月中旬以降の散布で被害を許容水準程度に抑制した.また,クロルフルアズロン乳剤は7 月上旬散布でルフェヌロン乳剤と同程度の効果があると考えられた.一方,テフルベンズロン乳剤は7 月上旬散布でほとんど効果が認められず,メトキシフェノジド水和剤は8 月中旬散布でも被害を充分に抑制できなかった.フルフェノクスロン乳剤は散布後40 日の時点でヨトウガ孵化幼虫に対して高い殺虫活性が確認され,散布後10 日から90 日でも目立った残留成分量の減少は認められなかった.

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© 2009 北日本病害虫研究会
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