2011 年 2011 巻 62 号 p. 65-69
キュウリホモプシス根腐病に対するクロルピクリンくん蒸剤を用いた秋期の深層土壌くん蒸処理の効果を検討した.深層土壌くん蒸処理は,サブソイラー消毒機(松山株式会社,SSD-421)を用い,横30cm× ピッチ30cm,注入深30cm,3ml/穴による30l/10a の灌注処理とした.4 か年で実施した延べ6 試験の結果から,本法は,クロルピクリンくん蒸剤のマルチ畦内処理に比較すると効果がやや劣ったものの,無処理に対して防除効果が認められた.このことから,秋期の深層土壌くん蒸処理は,春期のマルチ畦内処理の実施が困難な場合の代替防除手段として有効で,防除作業時期の分散化に活用可能な技術と思われた.なお,本法を現地圃場で利用するためには,新たに農薬登録(適用拡大)を取得する必要がある.